『美術手帖』2018年2月号の特集は、「テレビドラマをつくる 物語の生まれる場所」。『カルテット』『逃げるは恥だが役に立つ』『HiGH&LOW』etc…近年の話題作から、山田太一、大石静、バカリズムら脚本家へのインタビュー、プロデューサーや演出家らによる制作秘話まで、監修に早稲田大学演劇博物館館長の岡室美奈子を迎え、ものづくりとしてのテレビドラマづくりを取り上げています。表紙イラストは人気イラストレーターのたなかみさき。


特集Part1「物語のつくり方」では、日本のテレビドラマについて、脚本家や制作者が語る。脚本家の山田太一、大石静、バカリズムへの最新インタビューを掲載。

また、人気作品を手がける脚本家の野木亜紀子×古沢良太による、執筆の手法や作品の裏側についての対談のほか、ドラマ制作を支えるプロデューサー・磯山晶(TBS編成部ドラマ統括)、演出家/ディレクター・土井裕泰(TBSドラマ制作部ディレクター)へのインタビューを敢行。『監獄のお姫さま』や『コウノドリ』『カルテット』(すべてTBS)などの制作裏話を聞ききました。
さらに、人気ブログ「青春ソンビ」を主宰する「ヒコ」による坂元裕二論、ドラマ評論家の成馬零一のよるテレビドラマ論、人間行動学・視覚メディア史研究者の細馬宏通による主題歌論も。

Part2「物語の現在地」では、EXILEのHIROが企画プロデュースを務める『HiGH&LOW』を8ページにわたって紹介。植野浩之プロデューサーや久保茂昭監督のインタビューも交えながらヒットの秘密を検証します。同作の脚本家でTeam HI-AXの平沼紀久と渡辺啓の対談も実現しました。

さらに、特別寄稿として、脚本家・倉本聰の「富良野塾」出身で芥川賞作家の山下澄人による、当時を振り返るエッセイ「前略、北の国から、冬の華」を掲載。
そのほかには、本誌特集を読みながら楽しめる、見どころ別の「DVDガイド」、テーマ別の「ビデオ・オン・デマンド作品ガイド」なども。

『美術手帖』で初となるテレビドラマ特集。「時代に求められている物語」をつねに探求し、時代に寄り添い、時代をつくる一端を担ってきたドラマのつくり手たちに話を聞き、その周縁をたどりながら、現在の日本のテレビドラマのありようを紹介します。

特集
テレビドラマをつくる 物語の生まれる場所

岡室美奈子=監修

【目次】
PART1〈物語のつくり方〉
・脚本家インタビュー
山田太一/大石静/バカリズム
・論考:坂元裕二の「言葉」
光と闇が混ざり合う、この世界を慈しむこと ヒコ=文
・『監獄のお姫さま』を例に学ぶ テレビドラマのつくり方
・制作スタッフインタビュー
磯山晶(TBS編成部ドラマ総括)/土井裕泰(TBSドラマ制作部ディレクター)
・対談:野木亜紀子×古沢良太「テレビドラマを書くこと、見ること」
・テレビドラマDVDガイド
・コラム:『カルテット』『逃げるは恥だが役に立つ』主題歌を読み解く 細馬宏通=文
・論考:私たちは何を見ているのだろうか? 成馬零一=文

PART2〈物語の現在地〉
・総合エンタテインメント・プロジェクト『HiGH&LOW』
・インタビュー:西田宗千佳「配信で物語は変わるのか? VOD普及とテレビの行方」
聞き手=さやわか
・ビデオ・オン・デマンド注目作品
・論考:相互浸透するテレビドラマと映画 渡邊大輔=文
・特別寄稿:前略、北の国から、冬の華 山下澄人=文
・総論:ドラマという物語 岡室美奈子=文
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・SPECIAL FEATURE
村上隆
5人の担当キュレーターが語る、2017年、5つの美術館個展
・ARTIST INTERVIEW
ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー
横山由季子=聞き手
・ART NAVI 今月の美術館・ギャラリーガイド
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美術手帖2月号 1月17日(水)発売
定価1600円+税
発行元=美術出版社
『美術手帖』公式サイト http://www.bijutsu.press/books/2018/01/-182.html


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