高野山真言宗総本山 金剛峯寺（和歌山県伊都郡高野町高野山132 座主 中西 啓寶）は、高野山の歴史と文化を体感できる催事「六波羅蜜」を2017年11月3日(金)、4日(土)、5日(日)の日程で開催します。
世界遺産にも登録され、国内のみならず海外からも多くの人々が訪れる和歌山県・高野山。最近では、若い世代を中心にSNSでも注目を集めています。高野山の魅力は、なんといっても”お寺やお坊さんが身近”であるということ。宿坊に泊まりお坊さんが運んでくれる精進料理をいただき、朝勤行ではお坊さんの修行の世界を目の前で見る事が出来ます。また、お坊さんの指導による写経体験や瞑想体験までできる、まさに体験型仏教テーマパークともいえるでしょう。
高野山金剛峯寺では、そんな高野山の世界を最も濃密に体感できる催事「六波羅蜜」を開催。5年前から始まった同イベントでは、僧侶の着ている衣を試着できたり、ブームともなっている御朱印について僧侶が解説する「はじめての御朱印講座」などが人気を博し、「お坊さんとの距離が近い！」「お寺についての疑問に答えてくれる！」と好評です。


今年度の第９回六波羅蜜ではさらに体験型催事を増強し、僧侶とともに仏器（お祈りに使う法具）を磨き、ディスカッションを通して心も研く「MIGAKU」や、大切な”もの”を加持（お祈り）してさらに大切にしていただく「mono加持」、捨てたくても捨てられない・・・思い出がたくさん詰まった”もの”を供養してお別れをする「mono供養」など、今まで以上にお坊さんの世界を体験できる催事が目白押しとなっています。
さらに、この催事中限定の御朱印「六波羅蜜朱印」が特別に授与されます。また、普段見る事の出来ない夜の金剛峯寺では、特別公開中の石崎光瑶画伯障壁画「虹雉（こうち）」をバックに宗教音楽に耳を傾ける「天空の旋律（お坊さんによる声明公演）」で、幻想的な夜の高野山を楽しめます。

■第９回六波羅蜜実施概要

◎開催日時：2017年11月3日(金)、4日(土)、5日(日)
◎場　　所：和歌山県伊都郡高野町高野山132　金剛峯寺（メイン会場）
◎催事詳細
（金剛峯寺）

・密教の音色・・・・・・・・・高野山の法会には様々な「音色」があります。僧侶が用いる、美しい音色を奏でる仏具を際に手に取り、体験していただけます。


・お斎　響応給仕次第展示・・・高野山には、昔から「ふるまい料理」というおもてなしの精進料理があり、給仕の作法も厳しく指導されます。そこから、日本の食文化の原点が垣間見えるかもしれません。

・はじめての御朱印講座・・・・昨今ブームとなっている御朱印あつめ。
しかし、御朱印はたんなるスタンプラリーではありません。御朱印あつめを始めたい方へ僧侶が解説します。

・はじめての暦講座・・・・・・日本人は古来より暦を用いて生活しています。
密教経典、宿曜教を元に作られた『高野山家宝暦』をつかい、僧侶が歴史や見方を説明します。

・はじめてのお経講座・・・・・お経とはそもそも何か？という疑問に答える講座です。
　

・にじいろ写経・・・・・・・・七つの神仏、それぞれのお名前をそれぞれ七色の筆で写します（仏名写経）。願い事に合わせて、神仏を選び、実際に高野山に点在する神仏にお参りします。


・お坊さんがトーク・・・・・・僧侶二人が参加者からいただいたお題に沿ってクロストークします。

・MIGAKU・・・・・・・・・・お寺の座敷や仏器を磨く「下座行」を僧侶指導のもと体験する事ができます。

・ｍｏｎｏ加持・・・・・・・・一人につき一つ。ずっと大切にしていきたいものを加持します。

・ｍｏｎｏ供養・・・・・・・・mono=一つ。mono=物。大切なものとのお別れをお手伝いします。

・天空の旋律・・・・・・・・・夜の金剛峯寺特別拝観と声明ライブを行います。


・高野山とお茶・・・・・・・・高野山と日本におけるお茶について茶人 梅原宗直氏が解説します。実際に講師の指導のもと、点前の体験もできます。

・その他・・・・・・・・・・・御朱印授与、タオルや写真集など六波羅蜜限定の品を販売いたします。

（霊宝館）
・虚空蔵菩薩特別展示・・・・・にじいろ写経神仏の一つ虚空蔵菩薩を六波羅蜜限定で特別展示します。
　
・ミュージアムトーク・・・・・霊宝館の学芸員が現在、展示中の文化財を丁寧に解説します。高野山が歩んできた文化や伝統をこの機会に是非味わって下さい。

（屋外体験）
・森林セラピー・・・・・・・・高野山の豊かな自然の中に身を置き、森林がもたらす癒やしの効果を堪能できます。今回は参詣道である町石道を高野山の森林に詳しいガイドが説明します。


・高野七弁天めぐり・・・・・・弘法大師空海が作った高野山の7つの弁天様を僧侶の解説を交え巡ります。



■高野山　金剛峯寺　http://www.koyasan.or.jp/