株式会社講談社(文京区音羽)は8月8日、単行本『告白 三島由紀夫未公開インタビュー』を刊行。同書に収められているインタビュー音源は、TBS局内で「放送禁止扱い」とされていた一群の音源の中から発見されたもので、「群像」3月号に部分掲載されて大きな反響を呼び、このたび初の全文公開となります。
半世紀近くものあいだ眠っていた、世界的文豪の肉声。文学、芸術、戦後日本──どんな質問に対しても明晰に答え、自身の考えを語るまっすぐな口調は、ほとんどそのまま文章にできる正確で美しい日本語、豪放磊落でくつろいだ様子の笑い声もとても魅力的です。インタビュー中に三島が何を飲んでいたかもわかるように、インタビュー全文を忠実に起こした第一級の資料です。
同書は8/17放送「ゴロウデラックス」で大特集されます。司会の稲垣吾郎さんは自決時の三島と同年代。ゲスト解説者の岩下尚史さんが「今の吾郎さんが絶対に読むべき」と大プッシュした三島作品もなかなか興味深いところ。同書の元となった肉声音源もふんだんに放送されます。放送は8/17(木)深夜0:58から(一部地域を除く)。
三島ファンもそうでない方も、ぜひ「素顔の三島由紀夫」に触れてみては。
※ゴロウデラックス http://www.tbs.co.jp/goro-dx/

■著者プロフィール
三島由紀夫(1925.1.14~1970.11.25) 小説家、劇作家。
東京生まれ。学習院時代から文才を注目され、1944年、東大入学と同時に『花ざかりの森』を刊行。’47年、東大卒業後、大蔵省に勤務するも、翌年辞職。’49年、『仮面の告白』で新進作家として地位を確立。『金閣寺』『鏡子の家』『近代能楽集』など、強固な美意識で彫琢された作品を発表。海外での評価も高い。’68年、楯の会結成。『豊饒の海』の最終回を書き上げ、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地東部方面総監室に立てこもり、割腹自決。

■書誌情報
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062206549
書名:告白 三島由紀夫未公開インタビュー
著者名:三島由紀夫
定価:本体1,500円(税別)
ISBN:9784062206549